特別養護老人ホームってよく聞くね。
どんな施設なんだろう?
正式名所は、介護老人福祉施設って言うんだよ。
僕は働いたことは、ないけど噂には聞いたりするよ
こんにちは。未経験介護士のcandy(@candy08989116)です。
特別養護老人ホーム 略して特養と呼ばれます。
介護の仕事をしていれば、一度は聞いたことがあると思います。
では、その特養って介護施設でもどんな施設なのか?
働いたことはありませんが、経験者が周りにいるので、その話も踏めての紹介になります。
特別養護老人ホームってどんな介護施設?
日常生活の世話、機能訓練、健康管理、療養上の世話をします。
いわゆる終の棲家と言われたりします。
その名の通り、最後の看取りまでします。
入居している利用者さんは、基本的に要介護3以上の方が入居していますので、介護度が高い人が入居しています。
要介護は介護度のことで、数値が大きくなるほど、寝たきりなど介助量が大きくなるイメージです。
例:要介護1:トイレのみの介助
要介護5:寝たきり 食事・排泄・入浴 生活全般において介助が必要な状態 等
介護度が高いと、介助することも多くなってくるので、よく思い浮かばれる介護施設のイメージは特養って方が多いです。
介護施設なので、24時間介護を提供しますので、夜勤ももちろんあります。
形態は、ユニット型と従来型があります。
ユニット型とは、10人ほどの利用者さんを少人数の職員のグループで介助します。
ユニット型は、居室がすべて個室です。
そのため1人1人のプライべーな空間が守られ、オムツ交換や服の着脱も周りを気にせずに過ごすことが出来ます。
ユニット型は利用者さんと職員が固定です。
そのため、毎日同じ利用者さん職員で顔を合わせるので、一人ひとりとじっくりと向き合うことができ、個別ケアを提供できるのが特徴です。
- 一人ひとりとじっくり向き合うので、利用者さんを覚えやすい。人間性をゆっくりと理解できる。
- 職員も固定なので、顔を知った方と仕事がしやすい。質問がしやすい。
人間関係を構築しやすいのが、ポイントです。
その反面デメリットももちろんあります。
- 人が固定なので、苦手、合わない人とも仕事をしないといけない。
- 利用者さんにも、同じことが言える。
どしてもって時は、ユニットを移動することも考慮されるかもしれません。
その時は、上司に相談しましょう。
従来型は、多床室。一つの部屋に4人ほどの利用者さんがいる部屋になっています。
また複数名の利用者さんをフロア全員で見る型になっています。
部屋での仕切りはカーテンのみになります。
そのため、ユニット型と比べると、個人のプライベートな空間が保たれてると言える空間ではありません。
他の介護職員と相談や連絡がしやすく、全員で利用者さんのケアに当たります。
色んな人の意見を聞きながら、仕事をしたい人にはお勧めです。
- 色んな利用者さんと接することが出来る。
- 全員で仕事をするので、相談連絡がしやすい。指導をしてもらいやすい。
- 固定でないので、苦手な人も避けることが出来る。
全員で見るので、経験を沢山詰めるのがポイントです。
もちろんデメリットもあります。
- 大人数を見る必要があるので、全員を覚えるのが大変。
- 一人ひとりと接する時間が希薄になりやすい。
- 毎日違う人が、指導する可能性もあるので、教えられたことが混乱する可能性がある。
教えられたことが混乱する時は、整理するといいです。
僕も従来型で、みな言うことが違いました。
でも皆が言っていることは、
「利用者さんのため」
を思って言っていることです。
教えられたことは、自分の中で整理して、「これがいいかな」っと思い仕事をして行くのがいいです。
ただ、整理できない時は、全く関わりのない第三者あたりに相談するのが、一番です。
要約した答えをくれます。
入居の待機待ちが多い
また入居は順番ごとではなく、優先順位があるのも待機待ちが多い理由です。
優先順位は、以下の通り
- 介護度が大きい4や5の人
- 身寄りがなく経済的にも困窮している
- もともと居た施設がなくなった 等
上記の人は、優先的に施設に入ることが出来ます。
要介護3~ですが、要介護3の方はなかなか特養に入れないということもあります。
僕は老健で働いているんですが、
要介護3の特養待ちの利用者さんは、
本当になかなか空きがない状態なんだ…。
老健とは何が違うのか?
老健は、自宅と病院の間のような施設です。
そのため、基本的には在宅復帰を目標として、利用者さんに過ごしてもらいます。
ですが、特養は終の棲家と言われている通り、目的は日常生活の世話、機能訓練、健康管理、療養上の世話することです。
そのため、老健は利用者さんと接するのに期限がありますが、特養は基本的にはありません。
業務内容は?
施設によって異なりますが、以下の通りに仕事が流れていきます。
時間 | 主な業務内容 |
---|---|
7時 | 起床 |
8時 | 朝食 |
9時 | 排泄介助 |
10時 | 入浴 |
11時 | ご飯席への誘導準備 |
12時 | 昼食 |
13時 | 排泄介助 |
14時 | 入浴 |
15時 | おやつ |
16時 | レクリエーション |
17時 | ご飯席への誘導準備 |
18時 | 夕食 |
19時 | 排泄介助 |
20時 | 就寝介助 |
21時 | 消灯 |
どの施設もそうですが、曜日ごとにすることが決まっています。
例
月曜日:入浴
火曜日:リハビリ
水曜日:洗面具の消毒
木曜日:入浴
金曜日:レクリエーション
土曜日:シーツ交換
日曜日:レクリエーション 等
そのため、決まったことを繰り返しすることに慣れている人は業務には比較的慣れやすいでしょう。
この合間に利用者さんからの訴えを聞いたり、急変することがあればその対応をすることになります。
お給料は?
給料はほかの施設に比べて、一番高くなっています。
引用:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(p147)」(2023年1月8日現在)
このように特養が一番高いです。
仕事量的に考えても、特養が一番給料が多いのは納得です。
ただ、非常勤では「老健」が一番高くなっています。
未経験にはオススメか?
未経験にオススメです。
メリットは以下の通り。
- 介護度が大きい方が多いので、介護技術がしっかりと学べる
- 認知症の対応も経験することが出来る
- 基本的に退所がないので、じっくりと向き合うことが出来る
僕も未経験で働く時の志望理由の一つに、介護技術が学べるか?ってのがポイントでした。
僕は老健か特養で、希望して、たまたま老健で働くことになったんだ。
もし特養で働いて、転職することになれば、介護技術は他の種類の介護施設に比べるとレベルが違うでしょう。
転職時にはかなりの武器です。
基本的な介護のことは、すべて学べると言ってもいいでしょう。
ただ、反面デメリットは、
- 忙しくて慣れるまで大変
- 介護度が高いので、体力的にきつい
- 認知症の対応が初めは大変
- 基本的に退所がないので、利用者さんに嫌われると仕事がしにくくなる
ただ、初めは誰もが慣れるまで大変です。
未経験ということを武器に色んなことを吸収していけます。
経験は自分だけのものです。
まとめ
結論:特養は未経験には、オススメです。
理由は以下の通り
- ユニット型・従来型どちらでも学ぶことはある
- 介護度が高いので、介護技術がしっかりと学べる
- 認知症の対応も経験出来る
- 退所がないので、一人とじっくり向き合うことが出来る
- 特養での経験は、転職時に有利
- 給料が他の施設系で一番高い
他にもいろんな施設があるので、仕事を決める際には必ず職場見学に行ってから決めましょう。
また仕事を探す際には、介護に特化した転職サイトで探すのがオススメです。
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