介護 座学

介護未経験・無資格の人が知っておきたい聞きなれない言葉「老人語」とは?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「あんばい」?「とっくり」?「おおきに」?

介護施設で働いてからよく聞くんだけど、いまいちよくわからなくて…。

僕も働いた当初は全然わからなかったよ。

新人のころは全くわからなかったね。

こんにちは。未経験介護士のcandy(@candy08989116)です。

「あんばい」、「とっくり」、「おおきに」皆さん意味はわかりますか?

僕は未経験で介護施設で働いたので、全く聞いたことのない言葉が飛び交っていて、でも周りの先輩方は普通のように会話をしていて、すごくびっくりしたのを今でも覚えています。

僕も今では普通になって、利用者さんとの会話でその言葉でやり取りしたり、理解できますが、未経験無資格で介護施設で働く人は何のことかわからないと思います…。

ここでは、そんな介護施設の利用者さんが良く使うけど、今の世代では使われない。理解しにくい老人語について紹介していきます。

このブログを読んでわかること
  1. 老人語とは何かわかる。
  2. 介護の仕事で利用者さんからよく聞く老人語の意味が分かる。
  3. 老人語を知っておくといいことがわかる。
  4. 明日から老人語を理解することが出来る。

老人語とは?

今ではあまり聞くことがありませんが、高齢者の世代で日常的に使われていた言葉を「老人語」と言います。

高齢者にも世代がある通り、老人語にも幅があります。

今でいえば、「パンツ」と言えば、ズボンのことを思い浮かべる人と下着のことを思い浮かべる人と2通りがあります。これと同じように言葉にも盛大があります。

そのため、老人語を使って話してもその世代に合った言葉でないと通じない。理解してもらえないことも頭に入れておきましょう。

さっき言ったパンツと同じように、今の学生に「シースー(寿司の意味」と言っても理解してもらえないように、世代ごとに合った言葉の選択が必要になります。

老人語を使うのであれば、利用者さんとの会話の中で、この人は「○○」をよく使って話していると見極めてもらい同じ言葉を使うことが重要です。

介護の仕事をするのに、老人語を知っておくといいこと・メリット

介護の仕事をしていると老人語を日常的に聞くことが多いです。

老人語を知っておくといいことがもちろんあります。

老人語を知っておくといいこと・メリット
  1. 親近感を持ってもらえる。距離感が近くなる。
  2. 利用者さんの会話の内容が理解できる。
  3. 昔を思い出すきっかけになる。

親近感を持ってもらえる。距離感が近くなる

老人語を使うことで、利用者さんから親近感を持ってもらえ、距離感が近くなります。

私たちも自分の世代の話を先輩や後輩、上司が知っていて会話をしてもらえると、親近感や距離感が近くなった感じがしますよね。

それと同じで、高齢者の方々も自分たちと同じ世代の言葉を使ってもらえたり、すぐに理解してもらえると親近感や距離感が近くなり、心を開いてくれるきっかけになります。

利用者さんの会話の内容が理解できる

何度も聞き返すことがなく、すぐに話の内容を理解してもらえると安心感があったり、信用関係の構築に繋がります。

会話の内容を理解することが出来ることで、「この人なら話を聞いてもらえる」といい関係を構築しやすくなります。

利用者さんへ歩み寄る姿勢が大事です。

昔を思い出すきっかけになる

今では老人語と言われていますが、当時は若い時に使用していた言葉です。

当時の時を思い出すきっかけになるので、昔を思い出す回想になります。

昔を思い出しながら話すことで、懐かしさから心を癒す効果や、昔話を聞き出すきっかけにもなります。

老人語の紹介

ここからは介護の仕事をしていると、聞くことがある老人語を紹介していきます。

日用品

日用品を表す老人語は以下の通りです。

  1. えもんかけ=ハンガー
  2. じょうぶくろ=封筒
  3. 帳面=ノート
  4. メリケン粉=小麦粉
  5. ぎやまん=ガラス製品
  6. ズボン下=ステテコ
  7. チョッキ=ベスト
  8. トックリ=ハイネック
  9. 内隠し=内ポケット
  10. ブラウス=シャツ

介護施設の利用者さんからよく聞くのは、

「えもんかけにチョッキかかってるやろ~それ取って」

「寒いから、ズボン下履いとくわ」

ってよく言われますね。

容姿・格好を表すもの

容姿や恰好を表す老人語は以下の通りです。

  1. べっぴん=美人
  2. ハイカラ=派手
  3. 男前=かっこいい男性のこと
  4. 器量より・いい=容姿が整っている

これも介護施設の利用者さんが良く使いますね。

「こんな男前に言われたらかなんわ~(照れている)」

「先生、べっぴんですな」

とか、よく聞きますね。

感情を表すもの

感情を表すものもあります。

  1. 気の毒=かわいそう
  2. 往生する=困る・困り果てている
  3. 所望=欲しがる
  4. 今時分(いまじぶん)=今ごろ

これも介護施設で僕が聞いたのはこんな感じです。

「どうしようかなって、往生しているところに来てもろて助かったわ~」

「今時分トイレ行ったばっかりやで」

地方によって老人語が変形していることもある

僕は関西に住んでいるので、よく聞くのは

  1. おおきに=ありがとう
  2. かなん=嫌やわ・恥ずかしい
  3. かなん=かなわない・困った

こんな感じです。

ただ、「かなん」はいい意味でも使われる場面もあって、

僕:「○○さん(利用者さん)その服よく似ってますね~」

利用者さん:「先生にそんなこと言われたら、かなんわ~」

と言うやり取りもあります。

いい意味でも悪い意味でも使われるから、その時のニュアンスで感じ取りたいね。

まとめ

介護の仕事をしていると、よく聞く老人語をまとめました。

僕は介護施設で働いているので、利用者さんからよく老人語を聞きます。

始め聞いていた時には、全然わからなかったんですが、周りの人に聞いたり、会話の流れで何となくわかってきたりしました。

今では働く時には、自然とその言葉を使って利用者さんと会話することが日常的です。

信用関係を形成するためにも、相手の言葉を使ったり、相手の癖を真似ると自然と関係が構築出来てくるので、介護の仕事をする方は少しづつ使ってみて下さい。

    ABOUT ME
    candy
    未経験から介護士になって3年目のcandyです。 小売業(正社員:2か月)→IT系の事務職(アルバイト:11か月)→繋ぎのアルバイト(幾つか)→事務職(契約社員:2年半)→介護職(正社員:3年以上) 今ままで3年以上どれも仕事が続かなかったですが、介護は3年以上仕事が続いています。 そんな介護未経験な僕が未経験な視点から経験したことや、学んだことを紹介しています。 2023年3月に介護福祉士に合格しました。

    COMMENT

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA