○○さん立ちますよ~(介助をする)
あぁ~待って!!
○○さんは1人で立てるよ!!
それは過剰介護じゃないかな?
こんにちは。未経験介護士のcandy(@candy08989116)です。
過剰介護って聞いたことありますか?
僕は介護の仕事を初めてから初めて聞きました。
今までは介助をすることが基本な介護の仕事ですが、あまりやりすぎてしまうと
過剰な介護=過剰介護
になってしまいます。
ここでは過剰介護について、未経験でもわかりやすく紹介していきます。
- 過剰介護とは?
- 過剰介護になりやすい場面を紹介
- なぜ過剰介護をしてしまうのか?起こってしまうのか?
過剰介護とは?
その名の通り過剰な介護です。
本人が出来ることも介助でしてしまうと言うことです。
過剰に介護をしてしまうと、自分で出来ることもいずれ出来なくなってしまいます。
過剰介護は、2つに分けられます。
- 身体的
- 精神的
身体的過剰介護とは?
既に紹介した、
○○さん立ちますよ~(介助をする)
あぁ~待って!!
○○さんは1人で立てるよ!!
それは過剰介護じゃないかな?
ってのがその最たる例です。
他には、
- 移乗時、必要以上に介助してしまう。
- 食事が食べれるのに、介助をしてしまう。
- 車いす操作できるのに、職員で押してしまう。 等
精神的過剰介護とは?
12時になりました。
お昼の時間なので、食堂に行きましょう!!
介護施設ではよくある場面です。
認知症になると、
- 時の見当識
- 場所の見当識
- 人の見当識
が徐々にわからなくなっていきます。
見当識とは、「ここはどこ」「いつなのか」「なぜここにいるのか」「ある人は誰なのか」自分のいる状況を判断して、周囲との関係を結びつけて考えることのできる機能のことです。
ここで
12時になりました。
お昼の時間なので、食堂に行きましょう!!
と言うと、本人の時間を確認することを奪ってしまうことになります。
時間を確認しなくても、時間を教えて貰えるので自分で確認することがなくなってしまいます。
なぜ過剰介護をしてしまうのか?起こってしまうのか?
介護施設で働いていれば、わかりますがどうしても時間に追われて仕事をしてしまいます。
そのため、
介助した方が早いから。
と言う理由で、どうしても過剰介護になってしまいます。
出来ることが出来ないようになれば、それだけ介助量が増えます。
利用者さんも誰かにしてもらえると、依存的になり自発的に動かなくなってしまうと、廃用症候群になってしまいます。
そうなると、仕事が増えてしまいますし、何より利用者さんのためになりません。
そうなると、負のスパイラスになってしまいます。
どうすれば、過剰介護を防げるのか?
状況にもよりますが、
- 出来ること全てではなく一部だけをしてもらう。
- 1日の仕事の流れを把握しておく。
この2つで、防ぐことはできるのではないでしょうか。
出来ること全てではなく一部だけをしてもらう。
- 食事も全てを介助するのではなく、初めの少しだけでも自分で食べて頂く。
- 移乗介助も立ち上がりは介助でも、踏ん張りは自身で頑張って頂く。
- 車いすも少しでも自身で先に進んで頂く。
- お昼ご飯の時間も、呼ぶ際に何時か先に聞いて時間を意識してもらう。
やれること全てく奪ってしまうと、利用者さんのやる気を削いでしまうことになります。
ただ、出来るところを一部でもして頂ければ、「出来た」が積み重なっていき、自分でもやる気が出てきます。
1日の仕事の流れを把握しておく
時間に追われてる!!
仕事の流れを全て把握してれば、少しの時間は割くことが出来ると判断が出来るはずです。
そうなれば、
この後はちょっと余裕があるから大丈夫。
っと、時間を気にしなくても過剰介護にならずに介助をすることが出来ます。
心の余裕が大切です。
さいごに
ただ、過剰介護をしてしまう方の中には優しさでなんでもしてしまう方も中にはいるはずです。
僕も出来れば何でもしたい方ですが、時には心を鬼にして自分を律して見守りに徹します。
自分が出来ることに喜びを感じて、どんどん出来ることが増えてくる利用者さんも中にはいます。
そのため、優しさで全てをしてしまうことが良い訳ではありません。
ただ、その優しさの気持ちは常に忘れないで、利用者さんと接していってくださいね。