介護医療院って聞いたことあるけど、
どんなとこ?医療を提供しているところ?
2018年から創設されたばかりだから、まだ出来て若い施設だよ。
イメージ的には、病院と介護施設の間って感じかな。
こんにちは。未経験介護士のcandy(@candy08989116)です。
2018年から出来た施設の種類で「介護医療院」と言うものがあります。
まだまだ出来て若いので、どんなものかわからない方も多いはずです。
老健と何が違うの?
似てない?
っと僕も思っていました。そんな疑問や介護未経験で働くにはどうかと言う点で紹介していきます。
- 介護医療院とは何か?
- 他の介護施設と何が違うのか?
- 未経験で働くにはおすすめか?
介護医療院とは何か?
介護医療院は、要介護高齢者の長期療養・生活施設です。
医療と介護の両方の支援が必要な方が住む施設になります。
- 医師が常に常駐している(夜勤も行う)
- 看取り(ターミナルケア)も行っている
- 重度の医療的ケアが必要な利用者さんもいる
- 居室は多床室が多い(個室がない場合も)
医療的ケアにかなり力が入っていることだね。
常に医師が常駐しているので、緊急時の対応が迅速なため、利用者さんだけでなく、家族さんや介護職員も安心して過ごすことが出来ます。
生活面は介護士の仕事だから、状態がいつもと違ったら、
医師・看護師に報告するなど協力は必要です。
元々似たような施設で、介護療養型医療施設と言うものがありました。
そちらが2023年度末をもって廃止されることになっています。
廃止の理由としては、医療療養型病院と言うものがあり、名前は違えど提供するサービスは同じような内容で、住み分けが出来ていないような状況でした。
(医療的サービスに重きを置き、レクリエーションや介護サービスは少なく、生活の場と言うよりは、医療を提供する施設でした)
そのため、介護療養型医療施設を廃止し、医療的サービスは元より、介護や生活の場としての考えをより重視した介護医療院が創設されたという背景があります。
介護医療院には、種類が2つあります。
介護医療院(Ⅰ型) | 介護医療院(Ⅱ型) | |
利用者 | 重篤な利用者(身体疾患・認知症) | Ⅰ型よりも容体が安定している利用者 |
人員の配置もⅠ型とⅡ型で異なっており、重篤な利用者を有するⅠ型の方がより医師、看護師の配置が手厚くなっています。
Ⅱ型のイメージ的には、老健により近いです。
介護医療院は他の介護施設と何が違うのか?
医療的ケアが出来ることは、わかったけど他の施設とは何が違うの?
特に老健(介護老人保健施設)でも看護師さんが常に常駐しているよね。
施設の根本的な目的が異なるね。
介護医療院は、要介護高齢者の長期療養・生活のための施設です。
介護老人保健施設は、要介護高齢者にリハビリ等を提供し、在宅復帰・在宅支援を目指す施設です。
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、要介護高齢者のための生活施設です。
厚生労働省 介護医療院とは? より引用
老健は、在宅復帰・在宅支援を目標としています。
そのため、通常高齢者は長期利用することが出来ません。
介護老人福祉施設(特養)は、高齢者の生活の場であるため高度な医療的ケアは、基本的には提供されていません。
ただ、生活の場であるため、看取りをすることもあります。
そうなるとイメージ的には、
特養に医療的なケアが付いたイメージかな?
そのイメージでいいと思うよ!
後は多床室で、個室が少なくて、ユニットの考えも医療院にはないね。
介護医療院で提供される医療的ケアとは?
医療的ケアってなんだ?
医療院では、看護師・医師が常に常駐しているので、常に医療が必要な方に医療的ケアが提供されます。
- 経管栄養
- 喀痰吸引
- 褥瘡のケア
- 看取り(ターミナルケア)
- 点滴
- 薬の処方
- 検査(採血等) 等
介護未経験で介護医療院はオススメか? 働くのに向いている人とは?
未経験で働くにはオススメなの?
個人的にはオススメです!!
ですが、慣れるまでは大変かも…。
介護医療院は、既に書いている通り「常に医療が必要」な方が入所されています。
いつ急変するかわからない可能性があります。
そのため、看護師・医師との連携が必要になります。
医療院で働くのに向いているのはこのような人になります。
- 他職種とコミュニケーションが取れる人
- 向上心がある人
- 将来看護師になりたい人
- 状態の変化に気づける人
利用者さんの変化にすぐに気づいてくれる④は、看護師・医師ともにすごく心強い職員になります。
今日○○さん、元気ない…。
って気づける人がいいですね。
緊急時の対応は、基本的に看護師、医師が行いますが、ただぼーっと見ている訳にもいきません。
もちろん未経験で、すぐに出来るようにはなりませんが、
先輩方の動きや対応を見ながら、学んでいける向上心があれば、徐々に成長していくことが出来ます。
どんな仕事も慣れるまでは大変です。
ただ、慣れるまでの向上心や失敗を経験、学びに変えることが重要です。
経験を積み重ねて、他職種からも頼りにされる介護士になれるためには、
日々経験の積み重ねです。
まとめ
- 介護医療院とは、看護師、医師が常に常駐しており、医療的ケアが提供される。医療的ケアが必要な利用者さんが入居している。
- 介護医療院は、長期療養・生活のための施設である。
- 老健は、在宅復帰。特養は、生活のための施設。
- 未経験では、慣れるまでは急変の対応や他職種との連携が大変。
介護医療院自体が、まだまだ数が少ない状態です。
ただ、今後高齢者が増えてくると同時に医療的ケアを必要とされる需要が高まってきます。
そのため今後、数が増えてくる施設であると言えます。
医療職の方々の急変時の対応は、一緒に働いていないと見ることがないので、介護で働いているのであれば、一度は経験しておきたい施設形態でありますね。