こんにちは。未経験介護士のcandy(@candy08989116)です。
これから介護の仕事を始める人はこんなこと悩みますよね。
介護ってどんな施設があるんだろうか?
どんな働き方があるの?
僕は介護の仕事を初めて3年以上になりますが、初めて仕事を探す時は同じことを思いました。
ここではそんな疑問を解消したいと思います。
- 介護施設の種類がわかる。
- 未経験・無資格でどの介護施設がおすすめかわかる。
- 介護職未経験・無資格でも働きやすいポイントがわかる。
介護業界の仕事とは

介護の仕事は日常的に支援が必要な人の生活を支えることです。
例えば、車いすを押したり、立ち上がるのに転倒や転落をしないように支えたり、ズボンの上げ下げを手伝ったりします。
介護と言えば、介護施設が思いつくけど、
他にはどんな働き方があるのかな?
介護では、3つの働き方があります。
- 施設介護型
- 通所介護型
- 訪問介護型
ここからは順を追って紹介します。
【未経験・初心者におすすめ】施設介護型
施設介護型は、利用者さんがそこに入所されているため、介護士も24時間常駐しています。
そのため、介護士が多く在籍しており、わからないことがあれば周りの介護士にすぐに聞けたり、協力しながら働くことが出来ます。
【利用者さんとのコミュニケーションを楽しみたい人におすすめ】通所介護型
通所介護型は、デイサービス・デイケアと呼ばれる場所へ利用者さんが通って介護やリハビリを受ける形になります。
普段は自宅で過ごされている方たちなので、入所施設よりも介護度が低い方が比較的多いです。
デイサービス・デイケアは、来て頂いた利用者さんに楽しんで頂くために、レクリエーションや季節ごとののイベントに力を入れているところが多いです。
【一人ひとりとしっかり向き合って働きたい人におすすめ】訪問介護型
訪問介護型は、利用者さんの自宅へ行き介護を行います。
基本的には、利用者さんと一対一で向き合って仕事をすることになります。
そのため、一人ひとりに合わせた個別介護が行えるので、自分のやり方で仕事をしたい方や、一人ひとりとしっかり向き合って介護をしたい人におすすめしたい働き方になります。
施設介護型

特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは略して「特養」とも呼ばれ、正式名称は、「介護老人福祉施設」です。
特別養護老人ホームは、社会福祉法人などが運営する公的な介護施設です。
入居されている方は、65歳以上の要介護3以上の方が対象です。
介護度の高い寝たきりの方から認知症の方までいるので、特別養護老人ホームで仕事をすれば、介護の仕事はほとんど経験出来ると言っても過言ではありません。
そのため、求められる介護技術も高いですが、未経験でその技術を習得出来れば他の施設で働くことになっても、やっていけること間違いなしです。

介護老人保健施設
介護老人保健施設は、略して「老健」と呼ばれる介護施設です。
老健はリハビリに力を入れており、「在宅復帰」を目標にしている介護施設になります。
イメージでは、病院と家の間になります。
病院を出てもすぐには自宅に帰ることが出来ない。でも退院しないといけないと言う時に、老健でリハビリを行い在宅へ帰ると言う形でよく老健へ入所される方が多いです。
中には自宅での生活が難しくなってきたので、リハビリをして筋力を増やして欲しいと言い方も入所してこられます。
老健では、要介護1~5の方が入所されており、看護師も常に常駐しているので、緊急時の対応や他の介護施設よりもより医療に近い介護施設となっています。
また基本的には、入所期間は3か月になりますので、利用者さんの入れ替わりが他の施設と比べても激しくもあります。
入れ替わりが激しいと言うことは、苦手な利用者さんもいずれは退所する形になります。
毎回違う人が入所されるので、コミュニケーション技術が自然と向上していきます。

有料老人ホーム
有料老人ホームは、民間企業が運営する介護施設です。
有料老人ホームは3つのタイプに分類され、
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- 健康型有料老人ホーム
の3つ分類されます。
自立している方から介護が必要な方まで幅広く、介護と共に高い接遇も求められます。
中には高級ホテルのような内装をしている施設もあります。
介護の経験はないが、接客をしたことをある人であれば、そのスキルをそのまま活用することが出来ます。
働く種類によれば、身体介護をする機会が少ないですがその分体への負担が少なく、長期的に働きやすい環境です。

グループホーム
グループホームは認知症対応型共同生活とも言い、その名の通り認知症のある方を受け入れて、少人数で共同生活をおくる介護施設です。
利用者さん5~9名を1ユニットとして、多くても3ユニットで生活をします。
少人数介護を行うため、利用者さん一人一人に沿った介護がしやすい環境と言えます。
認知症はありますが、出来ることは自身で行ってもらい、安心して日常生活を送って頂きます。
日常生活を基本的な業務としているので、排泄・食事介助はもちろんですが、調理や洗濯、掃除も業務に含まれます。ただ、利用者さんにもできることは行ってもらうので、調理や洗濯、掃除を一緒に行うこともあります。
生活の中で、自分のやることや居場所が出来ると認知症の方の症状が治まることもあります。
認知症の方の対応は未経験・無資格では難しい問題ですが、経験をして対応方法を身に着ければ他の施設でも重宝されること間違いなしです。
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者向けの賃貸住宅です。
自立している利用者さんや介護度が軽度の方が利用者する施設です。
主な仕事は利用者さんの安否確認と生活相談が主な仕事になります。
そのため身体介助をする機会は少ないですが、中には介助を行い、介護をする機会が多い施設もあるため、仕事を探す際には要確認です。
基本的に利用者さんはお客様であるので、有料老人ホーム同様高い接遇が求められます。
ケアハウス
ケアハウスとは、「経費老人ホームC型」とも呼ばれ、その中でも「一般型」と「介護型」の2種類に分かれます。
一般型ケアハウスは、自立している方が多く業務内容は生活援助(食事、掃除、洗濯等)や安否確認、緊急時対応、生活相談が主になります。
介護型ケアハウスは、一般型に加えて身体介助(食事、入浴、排泄等)が追加された形になります。
一般型では介護技術の習得は難しいですが、介護型であれば介護技術も身に付きます。
様々な介護度の方が入居されているので、個々の対応方法を学ぶ事が出来ます。
病院
病院でも働くことが出来ます。
病院での主な仕事は、通院・入院されている方の対応や看護師の補助が主な仕事になります。
看護師の補助と言っても医療的なことはできないので、ベットメイキングや看護師と一緒に排泄・入浴介助をしたり等、介護士の出来る範囲で仕事を行うイメージです。
看護師がメインな仕事ですが、介護士も患者さんの身近な存在になるので、いつもと違う様子等あれば、すぐに看護師に報告するなど連携が必要にもなります。
医療的ケアをどの施設よりもまじかに見ることが出来るので、未経験・無資格では必見です。
どの施設よりも利用者さんの状態が急変する可能性が高いので、緊急時の対応方法が自然と身に付きます。
介護医療院
介護医療院は2018年創設されたまだ出来たばかりの介護施設です。
要介護高齢者の長期療養・生活施設のための施設です。
医療と介護の両方の支援が必要な方が住む施設になります。
医療院で特に他の注目すべき点
- 医師が常に常駐している(夜勤も行う)
- 看取り(ターミナルケア)も行っている
- 重度の医療的ケアが必要な利用者さんもいる
- 居室は多床室が多い(個室がない場合も)
より医療的な側面が強い介護施設になります。
そのため、病院に併設されているところも多く見かけます。
まだ創設されたばかりの施設ですが、今後増えていく介護施設です。
医療的な側面が強い施設ですが、病院よりも介護士が主役になる施設です。
小規模多機能
小規模対機能は略して「小多機(しょうたき)」と呼ばれることもあります。
小規模多機能は、「通い(デイサービス)」、「訪問(訪問介護)」、「泊まり(短期入所)」の3つのサービスを合わせて提供する形になります。
ただし、一度にたくさんのことを覚えないといけないため、未経験・無資格であればかなりのやる気を求められます。
名前の通り、小規模で運営されるので、利用者さんとかなり密接に接することが出来るのが良いです。
通い(デイサービス)
利用者様の自宅まで送迎し、日帰りで食事の提供や食事介助、入浴介助、排泄介助、レクリエーションなどのサービスを提供します。利用者様は必要な時に必要なサービスを利用することができ、「朝だけ利用したい」「お風呂だけ入りたい」「食事だけ摂りたい」などといった要望にも柔軟に応えます。
宿泊(ショートステイ)
通いの仕事内容に加えて、就寝介助や起床介助、夜間の見守り、体位変換などを行います。通い同様、宿泊についても利用者様は必要な時に利用可能です(予約は不要)。
訪問(ホームヘルプ)
利用者様の自宅に訪問し、通い同様のサービスを行います。訪問回数や訪問時間、支援プログラムなどは一人ひとりオーダーメイド。洗い物やごみ捨て、部屋の清掃など、利用者様の希望に応じてサポートします。
小規模多機能で働けば、全ての介護の仕事を一度に経験することが出来ます。
その分求められる仕事量も多いですが、身に着けることが出来れば、かなりの経験になります。
通所介護型

通所介護型には、デイサービスとデイケアがあります。
デイサービスは、入浴、食事、レクリエーション、機能訓練(簡単なリハビリ)をするところです。
デイケアは、デイサービスと内容は同じですが、機能訓練よりもよりリハビリに特化して、運動機能向上を目指している点が異なります。
どちらも施設に日帰りでサービスを提供し、レクリエーションを毎日行っています。
そのため夜勤がなく、また日曜日が固定の休みのところが多いので、身体的な負担が少なく、休みの予定も立てやすいです。
レクリエーションを毎日しているので、人前に立つことや楽しんで頂けることに喜びを感じる方は向いています。

訪問介護型

訪問介護型はその名の通り訪問介護です。
利用者さんの自宅へ訪問し、介護を行います。
利用者さんが住み慣れた自宅で生活を続けることが出来るように、生活支援(掃除、洗濯、食事の準備、買い物等)を行い、身体介助(排泄、入浴、食事、着替え等)を行います。
訪問介護は基本的に一人で利用者さんの自宅へ訪問するので、一人ひとりとしっかり向き合いたい人にオススメです。
もちろん慣れるまでは先輩が同行してくれます。
夜勤もないため、身体的負担も比較的少ないと言えます。
他の職員と関わることが少ないので、訪問介護は人間関係が苦手な人や、1人で仕事を勧めたい人におすすめです。
介護職未経験・無資格でも働きやすいポイントとは?

介護施設について紹介してきたので、理解が進んだのではないでしょうか。
ここからは、介護職未経験・無資格でも働きやすいポイントとは何かを紹介していきます。
未経験からでも始められるか?
介護の求人を見ると「未経験者歓迎」、「無資格OK」と記載されているところは入社後きちんと指導や教育がある可能性が高いです。
「資格取得支援制度」を導入している会社は、働きながら資格を取れる環境が整っている場合があるので、未経験・無資格では非常に働きやすい環境にあるとも言えます。

研修制度が整っているか?キャリアパスがしっかりしているか?
先ほど紹介した内容とも少し被りますが、きちんと研修制度が整っているかも未経験・無資格で仕事を探すのに需要です。
中には、1カ月ごとに勉強会がある会社や新人教育に力を入れている会社もあります。
大規模な介護施設は、教育や研修がしっかりしていることが多いです。
どんな人が働いているのか?
介護の仕事は基本的にチームワークで仕事をします。
そのため「どんな人と働くことになるのか?」が重要になります。
それは働くまでわからないんじゃない?
介護の仕事は職場見学をすることが出来ます。
そこでどんな人が働いているのか?またどんな利用者さんがいるのか?を確認しておきましょう。
職場見学で全てを知ることは出来ませんが、全く知らないところで初日から働くよりは一度見学してから働いた方が気持ちも前向きになります。

自分が思い描く介護を整理しておく
介護施設が沢山あるように、自分の思い描く介護整理しておく必要があります。
- 1人一人に合った介護をしっかりとしていきたい。
- 利用者さんがリハビリを頑張って、在宅に変える支援をしたい。
- いい人生だったと思えるように、看取りをしっかりしてあげたい
- 認知症の方が安心して生活できるように支援をしたい。等
自分の中の考えを整理して、それに合う介護施設に仕事を応募することが仕事を探す際にミスマッチを防ぐことが出来ます。
そのため、最初のどの介護施設で働くかは非常に重要になります。


結局どの介護施設が未経験・無資格でおすすめか?

介護施設は沢山ありますが、現役介護士の僕が思う未経験・無資格でおすすめな施設はこの順番です。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設・介護医療院
- 通所介護型
特別養護老人ホームが未経験・無資格でおすすめな理由
要介護3以上から入所されているため、介護度が高い方が多いです。
そのため介護技術を学ぶにはうってつけです。
また認知症の方もおられるので、その対応方法も学ぶ事も出来、特養は介護の全てが詰まっています。
もし、他の転職をすることに今後なっても、特養で数年働いた経験があれば他でも通用すること間違いなしです。
介護老人保健施設・介護医療院が未経験・無資格でおすすめな理由
僕は介護老人保健施設で働いているのですが、看護師さんと一緒に働いているため、自然と看護師の視点や緊急時の対応方法が身についていく点が、未経験・無資格でおすすめです。
介護士として働いているのに、看護師の視点なんているの?
介護の仕事は、必ず他職種(医師・看護師・リハビリ・栄養士等)が必ず仕事に関わってきます。
そのため、近場に看護師さんがいると医療的な目線で、利用者さんを見てくれるので、
介護士にない視点から色々とご意見を頂けます。
働いていると自然と、
糖尿病やから、低血糖になってないか気を付けないと
と身についていきます。
これは介護医療院でも同様のことが言えるので、同率としています。
また看護師さんがいてくれると、緊急時の対応を素早くして頂けるので、一緒に仕事をしているとそのスキルも自然と身についてきます。
通所介護型が未経験・無資格でおすすめな理由
夜勤がない。土曜日もしくは、日曜日等固定の休みがあるところが多い点がおすすめです。
夜勤ってそんなに大変?
寝れないのは意外と大変です。
寝れなくても大丈夫な人はいいのですが、寝れないと言うことは非常に人間の体に悪影響やストレスです。
そのため、夜勤がない点はこれから介護の仕事を始める未経験・無資格の人には、介護の仕事に触れると言うことでは非常におすすめです。
また通所介護型は、普段自宅で過ごされている方が多いので、しっかりされている方が多いです。
始めて介護の仕事をする人は、接しやすく、仕事にもやりがいを感じて頂けます。
移乗介護の職場で現役で働いている僕のおすすめな順位になります。
もちろんこれに入らなかったからと言って、おすすめできないことはありません。
その職場も介護の仕事を始めるのにはおすすめな職場です。
これから介護の仕事を始める人は参考にして、仕事探しをしてみて下さい。
施設の規模によって介護士の数も異なります。
規模の小さい施設は、グループホームや小規模多機能になります。
他の介護施設型は比較的大きな介護施設になります。